創価と共産の一騎打ちか　奈良県知事選、あす告知

「自共」一騎打ちか/知事選あす告示

　◎遷都事業を争点に

　４期目の任期途中で辞職する柿本善也知事に代わる県政の担い手を選ぶ知事選は２２日、告
示される。立候補を表明しているのは、ともに無所属新顔の荒井正吾・前参院議員（６２）＝自民、
公明推薦＝と、西ふみ子・生駒市議（７１）＝共産推薦。民主党は候補擁立を断念しており、事実
上、９１年１１月以来の「自共」一騎打ちとなる見通しだ。

　荒井氏は７月の参院選奈良選挙区の自民公認候補だったが、昨年１２月、柿本知事の「後継
指名」を受けて、くら替え出馬を決めた。西氏は４期目の共産党市議。共産党県委員会や市民団
体などでつくる「憲法をくらしに生かすあったか県政をつくる会」が擁立した。
　最大の争点は、柿本知事が県政発展の「起爆剤」と位置づけた平城遷都１３００年記念事業（２
０１０年開催予定）となりそうだ。

　荒井氏は総事業費３５０億円に疑問を呈し、「無駄を省き節約したい」と述べ、会場を国営公園
として整備することで国費を呼び込む見直しに言及。西氏は「公費の無駄遣い。大きな財政負担
の伴う祭りで、地域の本当の活性化は図れない」と中止を訴え、代わりに手作りの市民イベントを
提案する。
　荒井氏の政策提言集は「奈良『新・都（みやこ）』構想」。経済・観光の発展を最初に掲げ、知事
のトップセールスや、財政難に悩む市町村のサポートを確約した。県内宿泊客数や総生産額な
ど柿本県政の数値目標を修正するなど、同知事との差別化もはかる。近年の県政の「停滞感」を
意識したのか、公明党との政策協定では「攻めの改革」を基本姿勢の一つとした。

　西氏の選挙公約集は「三つの安心、二つの改革」。高齢者を中心とした福祉や、総合周産期母
子医療センターの整備など医療の充実をまずあげた。その財源は、大型公共事業や同和事業の
見直しで確保できるとする。「観光立県」や「中小商工業の振興」も掲げるが、公共交通機関によ
る観光ルートの創出や大型店の出店抑制など、荒井氏とは一線を画す。

http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000703210003

創価と共産の一騎打ちか 奈良県知事選、あす告知

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