星野ジャパンに挑む　板倉さんが比代表チームのアドバイザーに

　信州少年野球連盟会長で会社社長の板倉国文さん（６４）＝諏訪市湖南南真志野＝が、野球の北京五輪アジア予選に、フィリピン代表チームのアドバイザーとしてベンチ入りし、
一次リーグ突破に導いた。１日から始まる決勝リーグでは星野仙一監督率いる日本代表と対戦する。板倉さんは「いい試合をしたい」と星野ジャパンに挑む。

　板倉さんは１６歳からヤシカ（当時）のクラブチームに所属し、約２０年間活躍。岡谷工場チームの主将や監督も務めた。この間、少年野球にかかわったことがきっかけで退社後、
少年野球チーム「湖南キラーズ」を設立。初代監督に就任し、教え子には甲子園出場選手もいる。

　３年ほど前から、仕事でフィリピンを訪れた際、少年野球教室を開いて地元の子どもたちに野球を教えるようになった。
使い古しのグローブを届けたりもしている。そうした活動が伝わり、フィリピン代表のアドバイザーを引き受けることになった。

　野球は後進国というフィリピン。パキスタン、香港、タイの計４チームが参加した一次リーグは「１勝できればいい」と臨んだが、パキスタン、香港に連勝。
タイには延長１２回の末に引き分けたものの、通算２勝１分けの好成績で１位となり、見事決勝リーグ進出を決めた。その結果、日本代表の初戦の相手に浮上した。

　板倉さんによると、フィリピン代表は小粒ながらまとまりのあるチーム。打撃に弱さがあるものの、投手陣は左右３人ずつをそろえ、
チーム力は「（ＢＣリーグの）グランセローズより上」という。日本戦に向けては「ここまでうまく仕上がってきた。日本にとってはノーマークのチーム。力の差は大きいが、いい試合をしたい」と意気込んでいた。

　１１月３０日には市役所を訪れ、山田勝文市長に経過を報告。山田市長は板倉さんの健闘を期待しつつも「日本をやっつけないで」と複雑な表情を見せていた。

　日本戦は１日午後６時日本時間同７時）から、台湾の際洲野球場で行われる。

http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=9089

星野ジャパンに挑む 板倉さんが比代表チームのアドバイザーに

星野ジャパンに挑む　板倉さんが比代表チームのアドバイザーに